日独、石炭火力推進で一致

 安倍首相とドイツのメルケル首相は9日の首脳会談で、エネルギー効率が高い石炭火力発電の導入を進めていく方針で一致、日独両国の専門家による協議の場を設ける事になりました。

 ドイツと言えば、先進国では一早く脱原発を決め、太陽光など再生可能エネルギーの普及を目指してきましたが、コストが高すぎるために石炭火力への回帰を進めています。

 石炭は、石油や天然ガスに比べて埋蔵量が多くて価格も低く、調達先も世界に分散している利点があります。しかし、最大の欠点は二酸化炭素の発生量が多いこと。その量は天然ガスの2倍にもなるといいます。さらに、エネルギーは重油の半分で、石油燃料を使用する場合よりも大きなボイラーが必要となります。その他、硫黄や窒素、煤塵などの汚染物質を他の化石燃料よりも多量に含み、脱硫装置や排煙脱硝装置が必要です。

 中国で深刻な大気汚染も、その最大の要因は家庭で使われる石炭だと言われています。あまり頼るのも考え物です。

船橋オートレース廃止

 千葉県と船橋市は12日、船橋市湊町の市職員研修所で記者会見を開き、2015年度末で船橋オートレースを廃止することを正式に発表しました。

 船橋は「オートレース発祥の地」とも言われ、ピーク時の1990年には約744億円の売り上げを記録。かつては県と市にとって貴重な財源でしたが、売り上げは次第に減少、1997年から赤字に転落。2006年度からは、県と市がレースの運営を民間企業に委託し、一定の収益を企業側が保証する契約を結んでしました。しかし、売り上げはピーク時の7分の1以下となる103億円にまで減少し民間企業も撤退。さらに、車券の販売システムの更新や耐震補強、走路の改修などで計約14億2900万円の設備投資が必要と試算され、レース継続は不可能と判断したものです。

 森田健作知事は「オートレース発祥の地であり、多くのファンに愛されていることを思うと大変つらい選択だったが、厳しい収支状況等から廃止せざるを得ない」とコメントしています。

 これを受けて、全日本オートレース選手会船橋支部に所属する選手14人も同研修所で記者会見し、「一方的に働く場を奪われ尊厳を傷つけられた」とし、署名活動などを行い、廃止撤回を求めていく方針を示しました。ただ、赤字を税金で補填しながらレースを継続すると言う選択肢はありませんから、撤回は難しいでしょう。